スペシャルインタビュー

乃木坂46 井上小百合さん

乃木坂46 井上小百合さん

井上 小百合Sayuri Inoue

アイドルグループ「乃木坂46」の1期生メンバー。1994年12月14日生まれ。いて座。埼玉県出身。血液型はB型。乃木坂46の活動だけでなく、『帝一の國』などの舞台に出演している。

乃木坂46

2011年にAKB48の公式ライバルとして結成されたアイドルグループ。2ndシングル以降、15作連続でオリコンウィークリーチャートで1位を獲得。最新シングルは『サヨナラの意味』。

2020年に向けた様々なボランティアの取組を成功させるには、若い世代の参加が不可欠です。今回、そういった世代の方々にボランティアについての理解を深め、身近なものとして感じてもらうきっかけになればと考え、同世代でありアイドル活動の傍ら日頃からボランティア活動に勤しんでいる乃木坂46の井上小百合さんにインタビューを行いました。

第1回
ボランティアを始めるきっかけ

––– 以前から井上さんはボランティアに参加しているという話を聞いていて、今回、「東京ボランティアナビ」に最適なのではと思い、インタビューをお願いしました。

井上 :私もありがたい機会をいただいたと思ってます。

––– ボランティアに興味を持ったきっかけを教えてください。

井上 :母親が介護福祉の仕事をしているのと、兄はいるんですけど長女なので妹の面倒を見る機会も多くて、自然と興味を持つようになりました。

––– 介護福祉の仕事に接したこともあるんですか?

井上 :介護福祉の仕事を見学させていただいたこともあって、その時に「カッコいいな」と思いました。

––– 介護の現場を見ても「大変だな」で終わってしまうことが多いと思うんですけど、井上さんは一歩踏み出したわけですよね。

井上 :自分自身も体が弱くて病院にいることが多かったので、そのもどかしさもあったと思います。まわりの人はすごいお仕事をしてるのに自分は何もできていない。「何かをしたい」という気持ちがふつふつと湧き上がってきたんです。

––– 初めてボランティアに参加したのはいつ頃ですか?

井上 :中学の1年か2年生の時、学校でボランティアの募集があったので応募したんです。いろんな学校から集まった有志で障がい者施設のお手伝いをさせていただきました。そこでは障がい者の方たちがどんなお仕事をしているのか見せてもらったんです。

––– 参加してどんなことを感じましたか?

井上 :多少の自信はあったんですけど、そんな簡単なことじゃなくて。数日間のボランティアがあったんですけど、1日目に倒れてしまったんです。でも、現実に直面したことで「自分にはもっとできることがあるんじゃないか」と考えるようになりました。

––– 以降、さまざまなボランティアに参加するようになったんですね。

井上 :保育園や小学校を訪問してお手伝いさせていただいたこともありました。たとえば保育園だったら、子どもたちにご飯を食べさせたり、寝かしつけたり、髪の毛を結んであげたり……大変だったけど楽しさもありました。

––– 以前、「ボランティアで小学生にパソコンを教えた」とも話してましたが。

井上 :それは高校に入ってからですね。商業高校に通っていたんですけど、校内に「小学生にパソコンを教えられる生徒を募集してます」という掲示があって。何人かで小学校に行って子どもたちに教えたんです。

––– 校内の募集をよく見てるんですね(笑)。

井上 :見ます、見ます(笑)。学校でボランティア募集の掲示がある時は必ず参加するようにしてました。

––– そうなんですね! 2011年の東日本大震災の時もボランティアに参加したとか。

井上 :津波で流されてしまった写真をキレイに修復するボランティアに参加しました。

––– 現地にも行かれたんですよね。

井上 :はい。高校で募集があったので物資を渡しに行ったんですけど、やはり現地に行かないと分からないことがたくさんあるんだなと感じました。

––– 普通に考えたら、高校生になったら自分のためにアルバイトをしたいと思いそうですが。

井上 :アルバイトもしてました。大学に進みたかったんですけど、「学費を全額出してほしい」と言えるような環境ではなかったので。家族に迷惑をかけるわけにはいかないから自分でも貯めようと思ったんです。

––– 芸能の世界に進みたいという気持ちもあったわけですよね。

井上 :高校2年生までは進路についてすごく悩んでました。福祉系の大学に進むか、芸能の道に進むか。

––– 最終的な決断は?

井上 :母親は私のやりたいことをずっと応援してくれていたので、「乃木坂46のオーディションに受からなかったら大学に行きます」と話したんです。オープンキャンパスを見学して、その足で最終オーディションを受けたら乃木坂46に入ることができました。

––– 現在、乃木坂46の活動の合い間を縫ってボランティア活動は続けているんですよね。

井上 :そうですね。障がい者施設や老人ホームに行ってお手伝いさせていただくこともあります。事務所の方ときちんと相談した上で参加させていただいてます。

農業ボランティアで奈良まで遠征

ボランティア経験について楽しそうに語る井上小百合さん

––– 農業ボランティアにも参加されてるとか。

井上 :お母さんと一緒に参加してます。農家の方たちの仕事をお手伝いすることがすごく楽しいんです。ただ、若い方たちはあまり参加してなくて40~50代の方が多いので、若い方たちにも農業ボランティアを広めることができたらいいなと思ってます。

––– 井上さんは40~50代の方たちの中に溶け込んでるんですか?

井上 :自分としてはそのつもりです(笑)。畑仕事が終わった後でみなさんと温泉に浸かったりしてます。トマトやピーマンをその場で洗って食べさせていただいたこともあるんですけど、生でピーマンを食べても苦くないんですよ。あと、ゴミ拾いにも参加して。

––– どういった場所でゴミ拾いをされたんですか?

井上 :前に行ったのが奈良公園で。

––– 奈良まで行きましたか!

井上 :行きました(笑)。ちょうどその日に行けるのが奈良公園だけだったんです。

若い世代にもっともっと参加してほしい

同世代の方へメッセージを語る井上小百合さん

––– ボランティアの情報はどうやって得ていますか?

井上 :そうですね。今は、インターネットでボランティア情報をまとめたサービスがあるので、そこをチェックしていて、「この日なら行ける!」と思ったら応募してるんです。

––– ボランティアの話をまわりの子に話すとどんな反応が返ってきますか?

井上 :乃木坂46メンバーの(和田)まあやと生駒(里奈)ちゃんは農業ボランティアの話を聞いて、「楽しそう!今度参加する機会があったら誘ってほしい」と言ってくれてました。

––– 現在のように人気になった乃木坂46では休みを取るのも難しいと思うのですが、そんな日々の中でもボランティアに参加してるんですよね。

井上 :暇な時間があると不安になってしまうんです。せっかく生まれてきたからには、何かするべきことがあるんじゃないかって。 あとは、気軽に参加できるような形式のボランティアが今はたくさん増えてきているので。

––– 同世代の方にボランティアを知ってほしい気持ちはありますか?

井上 :介護施設は体力仕事も多いから、お母さん達の世代だと段々と年齢的にキツくなってきてるみたいで。若い方々にもっと手伝って欲しいんです。そのためにまずは興味を持ってくれることが大切で。 いまはインターネットを通じて気軽に申し込めると思うので、ぜひボランティアに参加してほしいですね。

(インタビュー/ 文:大貫真之介)

第2回へ続く